電子部品を買うなら 簡単便利なディストリビュータにお任せ

とある新製品の構想があり、その製品化に大きく関わっているとします。そのプロジェクトにはカスタムの電源装置を大量生産するフェーズがあり、ここでは当然相当量の部品が必要になります。

ここでまず、

トランジスタやダイオードに特化した部品メーカーに問い合わせる？

ポテンショメータはどこで一番安く手に入るか？　

センサーやコネクタはどうする？

といった疑問が浮かぶと思います。

このプロジェクトに必要な部品表（Bill of Materials=BOM）は非常に長いものになるでしょう。そして各レベルのエンジニアから以下のような質問が上ってくるはずです。

「直接各メーカーに問い合わせ、寄せ集めて購入しますか？」
「調達担当者は何百万もの在庫を持つ電子部品ディストリビュータを探してくれますか？」

後者が良いと思いませんか？
寄せ集め方式だと、ショッピングモールのフードコートで一品ずつ注文してフルコースを準備するようなものです。ある店舗でハンバーガーだけを買って、別のお店で飲み物を買って、さらにデザートやサラダも別の店で買うということはしません。電子部品の購入についても同じことが言えるのではないでしょうか？

人は便利な方法で買い物をします。相当量のBOMを要するプロジェクトに携わるエンジニアやその他関係者は、多くの部品を選ばなければなりませんが、1社のメーカーから調達できるとは限りません。

さて、あなたは何十もの個別部品を含むBOMを決定したとします。エンジニアはこの多種多様な部品を含むBOMを使ってプロジェクトをまとめなければなりません。

ここで電子部品ディストリビュータがどのような利点をもたらすかをご紹介します。

·         何百社ものメーカーサイトを訪ね、それぞれの方式で部品を検索しなくていい。
忙しい最中、時間は貴重です。完了させなければならないプロジェクトがあるのですから、いくつものホームページを訪問して部品を検索する時間はありません。その点、電子部品ディストリビュータのホームページでは、何百万もの在庫部品、または発注可能な広範囲の部品を取り揃えています。ディストリビュータによっては、数百社の海外メーカーから部品を調達できるところもあります。ディストリビュータが、プロジェクトを精査して、適切な部品リストと共に、データシート、製品の詳細情報、仕様、用途にハイライトした専用サイトを紹介してくれます。

·         様々な要望に対応できるオンラインリソース・ツールが利用できる。
BOMツールやプロジェクト管理、オーダー状況追跡、種々ブラウザ対応の検索アクセラレータにアクセスすることができます。BOMツールは、何百万もの部品を評価し、設計や製品寿命に関わるリスクを軽減できる代替品を推奨するなど、注文の精度を上げてくれます。詳しいスペックが必要な方にはディストリビュータのサイトで変換計算ツールを利用することも可能です。

·         カートを共有できる。
電子部品ディストリビュータはプロジェクトおよびカートの共有機能を提供しています。この機能があれば、登録ユーザーは同僚、他のエンジニア、及び調達担当者ともプロジェクトを共有することができます。プロジェクトの制作者は、共有後になされた変更を承認または拒否することができます。

·         必要な数の部品を購入できる。
1個でも1000個でも注文可能です。サイズや数量に関係なく、ディストリビュータを通した方が早く届きます。個別にメーカーに問い合わせて注文するとばらばらに配達されるため、いくつもの配達日をチェックしなければなりません。ディストリビュータを利用する場合は、「同日配達」を指定すれば大手宅配業者がまとめて届けてくれます。

·         各社カスタマーサービスとそれぞれにやり取りする必要がない。
カスタマーサービスでありがちな「連絡が取れない」や「自動音声に対応しなければならない」といった面倒なことに巻き込まれることもありません。ディストリビュータが電話やチャットによるテクニカルサポートを提供します。また注文履歴を閲覧したり、部品の見積書を発行したりすることもできます。

まとめますと、電子部品のディストリビュータを利用すると、どんな規模のプロジェクトでも購入プロセスが簡単になります。実務的な面でいうと、お届け先住所を何度も入力する必要がない、クレジットカードの支払いがばらばらにならない、配達日が複数回に分かれない、当然のごとくメーカーごと送料を支払う必要がありません。

冒頭でお話した通り、忙しい最中、プロジェクトを完遂させなければならないのですから。

もしかすると一番嬉しいのは、今まで大量に送られてきていた「考えられないくらい頑丈なテープで梱包された段ボール」を何度も開けなくて済むことかもしれませんね。

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著者

Tommy Cummings

テキサス州マンスフィールドにあるMouser Electronics のシニア・テクニカル・コンテンツ・スペシャリスト。「The Dallas Morning News」、「Fort Worth Star-Telegram」、「San Francisco Chronicle」などでジャーナリストとして活躍後、2018年にMouserに入社。シリコンバレーのドットコムバブルを取材し、複数の報道機関でデジタルコンテンツやオーディエンスエンゲージメントの編集者を務める。ハイズマン賞（アメリカの大学フットボール最高栄誉）の審査員を務めた経験もある。ツイッターまたはLinkedInにてフォロー可能。

ツイッターのアカウント：@tommycummings